三友庵とは

名前の由来やご挨拶を紹介しております。
表千家茶道教室 三友庵とは

三友庵は、茶道と仏道の心を一如とし、一碗をとおして人々の心を結ぶ庵でございます。

「三友」とは、松竹梅のあるがままの姿を象徴するとともに、茶・仏・人は三つの和合も意味しています。

茶室は小さな法界であり、そこでは身分や境遇に隔てなく、誰もが温かな一服に触れ、互いの心を通わせることができます。

雪国・北海道にあって、茶の湯の一碗にぬくもりを感じ、心を結び合う喜びを感じていただきたい。
それが三友庵の願いでございます。

『三友』とは、歳寒三友の「松竹梅」のことで、寒さの厳しい冬の風雪や寒冷に耐えて色変えず、静寂閑雅で気品の高い清澄な趣をもつことから人々は松竹梅に自然における自らの理想とする姿を見出したとされています。
三友庵は、大徳寺塔頭、孤篷庵の十八代住職であられた小堀卓巌老師揮毫の扁額『三友』とともに雪国北海道において差別なく万人に温かな一服のお茶を供する人々の憩いの場であってほしいという切なる願いにより名付けられました。

温かいお茶と美味しいお菓子を味わい、移ろいゆく季節を感じながら、稽古を重ね、ともにお茶の心を究明していきませんか。

Image
ご挨拶

Image
表千家教授 佐々木宗弘

こころを結ぶ

茶道の基本は礼を大切にすることにございます。
一碗のお茶を通じて、亭主と客が心を通わせ、互いの真心が共鳴する時、そこに茶道の最大の喜びが生まれます。
私は、この「心を結ぶ茶事」に人生を捧げ、六十余年を歩んでまいりました。
病と向き合いながらも日々茶の湯を深められるのは、支えてくださる門弟の皆さまのおかげでございます。
一碗のお茶に安らぎを感じ「私もこの道を歩んでみたい」と思っていただけるなら、何よりの幸せでございます。
共に学び、共に稽古しながら、茶道の心を次の世代へと手渡してまいりましょう。

Image
表千家講師 茶僧 宗芯清竜

拈茶微笑

このたびは、三友庵にご縁をいただき、心より感謝申し上げます。

一碗の茶に天地は映り、仏の慈悲と智慧が宿ります。
湯気はやわらかな慈雲となって漂い、茶室にひびく音は法の調べでありましょう。
その一滴は甘露となって、渇いた心を潤してくれます。

私も比丘の身として仏道を歩んでおりますが、まだ浅く、愚かで、慚愧懺悔の尽きぬ日々であります。
だからこそ、驕らず、誇らず、ただ清らかな心を忘れずに、一碗を差し出し、人々と苦楽を共にする道を歩んで参りたいと思っております。

茶と仏は二つに分かつものではありません。 一碗を差し出すとき、拈茶微笑の心が互いの魂に響き合い、言葉をこえた主客の交わりが生まれます。
そこに茶道の醍醐味があるのだと思うのです。

ひと服のお茶を通じて、心が澄み、道がひらけ、清らかな風が皆さまを包んでくれることを、心より願っております。

Image
三友庵総務係 相原尚喜

宗弘師匠、宗芯師匠、お二人に稽古をつけていただく時間は、私にとっての至福の時であります。
温和で包み込むような優しさがある、お二人を尊敬しております。
これからも稽古に精進し、いつの日かお二人を茶事にお招きするのが私の夢であります。